オリゴ糖がダイエット食品として注目されている理由
オリゴとはギリシャ語で「少し」の意味で、母乳の研究から発見されました。腸内環境を整える効果を持つ素材として多くの食品に使用されています。
オリゴ糖は約20種類あり、小腸などで吸収されてしまう"消化性"のものと消化されずに大腸まで届く"難消化性"のものがあります。オリゴ糖の特性としては難消化性の方が多くみられます。
効果の差はありますが、「腸内細菌のバランスを良くし、腸内環境を整える」所はすべてのオリゴ糖共通です。
オリゴ糖に期待できる効果
オリゴ糖はビフィズス菌をはじめ乳酸菌などの善玉菌を増加させる機能があります。善玉菌が増加する際に、腸内細菌はオリゴ糖を別の形に変化させます。その変化した形が短鎖脂肪酸です。
この短鎖脂肪酸には様々な健康効果をもっています。その一つが、ダイエット効果です。短鎖脂肪酸は脂肪細胞へのエネルギーの取り込みを阻止することで、脂肪をため込むことを防ぐことができます。
またインスリンを分泌する膵臓β細胞数の減少を抑えたり、インスリン分泌を促す作用をもつ腸管内のホルモンの分泌を促す効果を持っています。そのためオリゴ糖により腸内細菌を増やすことは、ダイエットにもつながるというわけです。
つまり糖質制限中においても、オリゴ糖は用量を守り積極的に食べたほうがいいともいえます。オリゴ糖は人の消化酵素では分解できず、吸収されません。そのため糖質制限中だとしても食べることができます。
むしろオリゴ糖は腸内細菌の餌となり善玉菌を増やしてくれます。その結果、腸内の環境が整えられ、痩せるための重要な物質(短鎖脂肪酸)をたくさん作ってくれます。
なぜオリゴ糖がダイエットに向いているの?
オリゴ糖ダイエットというのは、血糖値を上げないようにコントロールすることで、インスリンの分泌を抑えるというダイエット方法です。
一般的に、食べても消化されにくい性質を持つ難消化性オリゴ糖をオリゴ糖として指していることが多く、市販されているものもこの難消化性のオリゴ糖であることが多いです。
このオリゴ糖ですが、消化吸収されにくくカロリーも低いことが特徴で、さらに様々な健康効果が期待されています。
オリゴ糖に副作用はあるの?
オリゴ糖は、摂取しすぎると、お腹が張ったりゆるくなったりすることがあります。
砂糖のように大量に使うのではなく、複数回に分けて接収するようにしましょう。
1日の有効摂取量は、2gから10gが適当だとされていますので、参考にされてください。
オリゴ糖の摂取方法は?
オリゴ糖は20種類以上あるといわれていて、さまざまな食品に含まれていますが、特徴がそれぞれ違います。
一般的によく使われるのは、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ラフィノース、フラクト
オリゴなど。「オリゴ糖」&「水溶性食物繊維」が多い食材を料理に入れればOKです。
特に多く含まれているという食材は、たけのこ、日本酒、しょうゆ、みそ、バナナ、はちみつ、とうもろこし、にんにく、ねぎ、あすぱらがす、たまねぎ、ごぼう、大豆ですが、それぞれに含まれている量が少ないため、顆粒やシロップで足りない分は補うようにしてください。
発酵食品や乳酸菌は、実はすぐに体外に出てしまいます。痩せ菌のエサになる「オリゴ糖」と「水溶性食物繊維」が豊富な食品を摂り、効率よく痩せ菌を増やしましょう。オリゴ糖で痩せやすい体質を手に入れよう!